山田風太郎・生誕の地・兵庫県養父市関宮(旧養父郡関宮町)

 

〒667-1105 兵庫県養父市関宮605-1
TEL・FAX.079-663-5522
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<イベント予定>

イベント案内/風太郎祭2009メインイベント

[2009年09月11日]

第7回風太郎祭(2009/11/1〜11/29)

 11/28(土)PM … メインイベント

 特別企画展 … 期間中、山田風太郎記念
            館展示ホールにて

 

《 メインイベント 詳細 》

【11/28(土)】
○10:30〜12:00…山田風太郎記念館前広場
 ・誠也(風太郎)少年が見た大神楽を再び!
    国指定重要無形民俗文化財
    「伊勢大神楽」公演 
         
○13:30〜16:00…関宮公民館ノビアホール
 ・合唱曲『風の唄』発表(関宮ハーモニー)
 ・記念講演 有栖川有栖氏 
     『奇想とミステリー
        〜山田風太郎に魅せられて』
  

有栖川有栖(ありすがわ・ありす)  …1959年大阪市生まれ。同志社大学法学部卒業。在学中は同大学推理小説研究会に所属。書店勤務中の1989年に『月光ゲーム』で鮮烈なデビューを飾り、以後専業作家として、「新本格」ミステリムーブメントの最前線を走り続けている。2003年『マレー鉄道の謎』で第56回日本推理作家協会賞を受賞。本格ミステリ作家クラブ初代会長。
※講演会には、入場整理券(500円)が必要です。
 遠方の方は電話で予約を受け付けます。
   079‐663‐5522 山田風太郎記念館 までご連絡ください。
山田風太郎の会の会員の方には、割引特典があります。整理券をご希望の場合は直接記念館までご連絡ください。

※講演会終了後、有栖川氏のサイン会があります。
 



= 誠也(風太郎)少年が見た大神楽 =

秋には必ず大神楽の獅子舞い一行がやって来て、撥や刀や茶碗で曲芸をした。私の家の前庭は比較的広いので、そこではいちばん盛大にやった。私は大得意であった。(この大神楽が伊勢の桑名の近くのある村から来た、ということを、つい最近に私はテレビで知った。いまでもやっているらしい) 
                … 山田風太郎「『風眼抄』わが家は幻の中」より

「やあい、大神楽だあ、大神楽が来たよウ―」
 軒ごとに赤い大提灯の灯のなかから、犬ころみたいに駈け集ってくる子供たちに、
 「ほいほい、さあ学校のできない子、親不幸な子供はどれじゃな。さあ。遠慮なく出ておいで。かたっぱしからパクリパクリとお獅子に頭を噛んでもろうてやるぞ―」
 笑うひょうきん爺いのうしろから、大きな獅子頭がかっと黄金歯をひからせると、わっとばかりに子供たちは逃げちってゆく。

…(略)… 鳴物にあわせ、獅子は地に這いまたのびあがり、あたかも珠に狂うがごとく、牡丹に狂うがごとく舞いはじめる。入り口につるしたふたつの大提灯の灯に映えて、クッキリ浮かぶ黒子の手に持つ戒刀の美しさ。
                       … 山田風太郎「旅の獅子舞」より


 
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加藤菊太夫組

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